太良町町勢要覧
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息づくまちのたから静かな中にひっそりと立つ遺物はまちの成り立ちと生活文化を今に伝えています。1 竹崎観世音寺/和銅2年(709年)、有明海沿岸の竹崎に、行基によって創建された真言宗の古刹です。1月に行われる「竹崎観世音寺修正会鬼祭」をはじめ、昔ながらの祭りが伝承されています。2 役行者座像/平安末期頃、一本歯の下駄を履いて庶民を救済して回った役行者。人びとはその脚力に霊力を感じ、下駄を供えて平癒祈願をしています。3 竹崎観音石造三重塔/鎌倉時代中期の作といわれ、佐賀県重要文化財に指定されています。その作風、造形の美しさ、精巧さから石造美術の傑作の一つとされます。4 太良嶽神社上宮/太良嶽神社上宮は、神域とされる多良岳の山頂に奉祀されています。石祠は両扉付きで真南を向き、太良嶽三柱大神の文字が彫られています。境内の石畳は江戸時代、石祠は大正12年に造立されました。5 六体地蔵菩薩立像/山岳信仰の場となった多良岳山中には数々の石仏が安置されています。その中でこの六体地蔵菩薩はほぼ完全な姿で残っています。均整のとれた優美な像です。6 田古里古墳/6世紀後半に造られた横穴式石室の円墳です。当時の豪族の墓とされ、太良町に古くから人びとが住んでいたことを物語っています。123432

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