太良町町勢要覧
13/48

イチゴのハウス団地ができた頃に、みかん農家から転換しました。最初は「はるのか」、その後「はるよい」「ひみこ」「とよのか」と作り、今は「さがほのか」が中心。試験的に「やよいひめ」も作っています。イチゴ作りには蜂が欠かせません。受粉時に養蜂家さんから蜂を借りますが、ここ太良町はみかんの花が咲くため、蜂のエサが多くていいそうです。みかんがあるからイチゴもできる。太良町は農家が共存できるいいところです。 品種改良が進むにつれて収量が増え、やりがいを感じています。5年前に棚を作って定植する高設栽培を取り入れてから、手入れや収穫がいっそう楽になりました。伊万里市や白石町のイチゴ農家と交流を図り、妻を伴って参加する忘年会も楽しみの一つです。イチゴ作りをやって本当によかったと思います。今後は定植数を少しずつ減らし、仲間との交流を楽しみながら80歳までイチゴ作りを続けられたら、と思っています。赤くて玉の大きなイチゴを作り続けて 酪農家に生まれて子どもの頃から牛を見てきたため、自然の流れで農業を継ぎました。酪農の父との違いは繁殖農家であること。約130頭の黒毛和牛を飼い、牛を繁殖させて子牛を約9ヵ月間育て、肥育農家さんに手渡すまでが私の仕事です。肥育農家さんが美味しい肉牛を育てるためには、エサをしっかり食べることのできる子牛でなくてはなりません。それには骨や胃袋が丈夫な子牛を育てること。それが私の役目だと思っています。丈夫な子牛を産むには母牛の健康も考えなければなりません。どうしたら健康に育つのか考えるのですが、生きものですから杓子定規にはいかず難しいものです。しかし、肥育農家さんから「品評会で賞を取ったよ」といわれると、嬉しいですね。 エサとなる稲藁の収穫やエサやり、牛糞による堆肥づくりなど365日仕事があって休みはありません。しかし、やりたいことをやっているのですからやめようとも思いません。食べて「旨かねぇ!」と感動するような肉を作りたい夢もあります。これからも一歩一歩進んでいきたいと思います。美味しい佐賀牛を支える繁殖農家陣脇孝之さん陣脇孝之さん福田 戰さん福田 戰さんイチゴ達人達人畜 産達人達人9

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です